これまでTC-1型からTC-3型に小型化されてきた卓上コーター(自動フィルムアプリケーター)ですが、性能はそのままでさらに小さくなり新登場しました!主に二次電池の試作用途として使いやすく改良され、設置場所はテーブルでも実験台でもツールワゴンでもどこでも大丈夫です。
今まで手で塗工を行ってきた人が機械化する事ですぐに塗工の達人になれます。初めて自動化を検討している方でも導入しやすい価格設定で将来機械化する前に小型コーターで条件を出してみてはいかがでしょうか。
まずはこの装置サイズをご覧ください。
リーフレットのサイズはA4サイズに対して装置サイズはご覧の通りおよそA4同等のサイズとなります。サイズはW220mm×D352mmH216mmです。
重量は約8kgで女性でも楽々持ち運びできる重量になりました。
ここまで小型化された卓上コーターTC-100Sであれば設置場所は選びません。装置の移動も楽々できるため、使わないときは片づけ、使う時にまた出すということもできます。
もちろんドラフターやグローブボックスの中にも入れることができるので置きたいところに設置する事ができます。
燃料電池などの嫌気性の環境でもドラフター内で使用できる極小型の自動フィルムアプリケーターです。
塗工ガラスのサイズはW160mm×D200mmです。
そのため塗工できる最大塗工面積はW100mm×D160mmとなります。
50mm角や100mm角はTC-100Sで簡単に作ることができます。
これまでは小さいサンプルを作る場合も大きな装置が必要でした。しかしTC-100Sの登場によって小さいサンプル製作が容易に行えるようになります。
ガラスに穴が開いているのは今回から標準搭載された吸着盤の吸引部です。
塗工定盤として使用している塗工ガラスは、これまでオプション部品として販売していた真空吸着盤が今回のTC-100Sに標準搭載されることになりました。
これまで基材の固定方法は付属されているクリップやセロファンテープなどで行っていましたが、これまで基材の設置にかかっていた時間は基材を置くだけの1秒でピタッと吸着します。
真空吸着盤が標準搭載されることにより、多くのオプションを選ばず、購入してすぐに使用する事ができます。
操作はとても簡単です。
ツマミを回して速度を決定したらCOATボタンを押すだけです。ただそれだけで塗工のプロになれます。塗工が完了したら塗工治具を外してHOMEボタンを押して完了になります。
真空吸着盤を使用する場合はPUMP ON/OFFを押すだけで基材を固定する事ができます。
下の動画も参考にご覧ください。
卓上コーターTC-100SにはA-Barの250mm幅のバーを搭載できます。A-Barの規格は以下の添付からご覧ください。A-Barの搭載はワンタッチで取付も容易に行えます。しています。搭載状態は左の画像の通りです。
サイズ一覧表は下記のリンクからダウンロードして下さい。
↓A-Barサイズ一覧表↓ こちらもご覧ください。「A-Barの洗浄性」
アプリケーターバーはA-Barを使用しない時や別途アプリケーター使用時はこの状態で使用します。
アプリケーターバーを持ち上げ、奥に押して手を離すとアプリケーターバーは上記写真の位置に保持します。
A-Barをアプリケーターバーの下に設置し、アプリケーターバー左右均等に押し込み降ろします。使用後はA-Barを取り外し、アプリケーターバーを降ろします。
C型アプリケーターは4面使用する事で4通りの膜厚条件で塗工する事ができます。
現在の取り扱いは標準仕様としては塗布幅80mmタイプと100mmタイプの2点から
・A=30μm・60μm・90μm・120μm
・B=50μm・100μm・150μm・200μm
・C=100μm・200μm・300μm・400μm
また別途特注製作としてご希望のサイズで製作することもできますのでお気軽にご相談ください。
※現在販売を準備しています。
バード型アプリケーターは4面使用する事で4通りの膜厚条件で塗工する事ができます。
現在の取り扱いは標準仕様としては塗布幅80mmタイプと100mmタイプの2点から
・A=30μm・60μm・90μm・120μm
・B=50μm・100μm・150μm・200μm
・C=100μm・200μm・300μm・400μm
材質は錆びにくく耐薬品性がある、SUS304を採用しています。
バード式アプリケーターの型式は左記のとおりです。
例:塗布幅100mm、スリット幅サイズAの場合
「バード式アプリケーター 100A」となります。
また希望のスリット幅での製作も承っています。
ご希望が御座いましたらお気軽にお申し付けください。
TC-100S型用の小型アプリケーターがこれまで以上に取扱いやすく、洗浄性を高めたリニューアルモデルとしてAP-120dsの販売を開始しました。
バード式やドクターブレードのような膜厚固定型では任意の膜厚が設定できませんが、可変式アプリケーターでは任意の膜厚で設定できる為、同じ種類のアプリケーターをいくつも持つ必要はありません。
TC-100S型用のアプリケーターは塗工有効幅約120mm、スリット調整板はこれまでのバネ式から磁石式に変更しました。
これにより洗浄時に工具を使用して取り外していたスリット調整板は手で引っ張ることで取り外せるようになり、洗浄が飛躍的に簡単になりました。
新型のアプリケーターはTC-100S型にもい使用できますが、TC-3型にも併用が可能です。
可変式アプリケーターの仕様
・最大塗工幅 120mm
・推奨塗工幅 100mm
・可変調整幅 0~5mm
卓上コーターTC-100Sの使用方法や特徴、装置の大きさや取り扱い方法などをわかりやすく動画にまとめました。
A-Barやアプリケーターを使用した装置の使用方法も掲載しましたので是非ご覧ください。
Smart卓上コーターTC-100S用の加熱塗工盤です。
TC-100S用の加熱盤は最高温度が100度までとなり、塗工後のスラリーの乾燥などに使用します。
またスラリーによっては加熱して軟粘させ、塗工しやすい環境を作ってから塗工することもあり、いろいろな用途で使用されます。
温度の上限は装置側に負担がかかるため100度以上をご希望の方はご相談ください。
Smart卓上コーターTC-100S用の冷却保温塗工盤です。
TC-100S用の冷却保温塗工盤は最低温度ー3度(使用環境により変動)までとなり、スラリーを冷やしたい時などに使用します。
今回製作した目的は常温化では硬化が促進してしまう2液性のスラリーに対して使用したい要望があり製作しました。冷却することで得られる硬化を抑制させたり、スラリーの温度管理をするなどいろいろな用途で使用されます。
今回は冷却水を循環するシステムで製作しましたが、温水循環することで30~50度程度でステージを加温することもできます。高い温度を希望せず温度分布を優先される方には加熱ユニットではなく冷却・保温塗工盤をお勧めいたします。
品名 | Smart卓上コーター |
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型式 | TC-100S |
装置サイズ | (W)220mm×(D)352mm(H)216mm |
装置重量 | 約8kg |
移動速度 | 0.2~85mm/sec |
最大移動距離 | 100mm |
最大塗工寸法 | 160mm×100mm |
使用可能塗工治具 | A-Bar / バード式アプリケーター / C型アプリケーター / 可変式アプリケーター / 他社製の塗工治具 |
ユーティリティー | AC100-240V 50/60Hz 200VA |