紙の製作における最終工程ではカレンダリングという工程があります。
この工程では前の工程で水分が数%残っている紙の表面にカレンダリング(圧力をかけてプレスする事)をすることで、紙の光沢や平滑度を高めることができ、紙の品質を向上させることができるため、本装置は紙生産の最終工程を模擬的に再現できるテスト装置です。
スーパーカレンダーはニップ圧が高いほど紙の光沢や平滑度が高くなります。通常の印刷用紙やアート紙では10ニップ程のニップ圧をかけます。その際に紙の厚さは減少してしまいます。紙の厚みをできるだけ抑えたい場合にはソフトカレンダーを使用します。ソフトカレンダーはニップ圧を抑える代わりにローラー温度を上げる方法です。これによりニップ圧は1/5までに減少させることができるので、紙の厚み変化を抑えることができます。
本装置は上記のスーパーカレンダーとソフトカレンダーの両方を一台でだいようすることができます。スーパーカレンダーは金属ロールをセッティングし、ソフトカレンダーにはコットンロールやソフトロールにロールを変更することで、カレンダリングのテストが行えます。
品名 | スーパーカレンダー |
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有効幅 | 370mm |
線圧 | 20~200kg |
加圧方式 | 動油圧ポンプ |
ロール温度 | 温~200度 |
速度 | 最大30m/min |
回転制御 | インバーター制御 |
ロール構成 | 金属表面ロール、ホワイトコットンロール |
電源 | AC220V 50/60Hz 50A |