超音波ホモジナイザーは三井電気精機が純国内メーカーとして30年以上の製造販売を行い、通年約150台の販売実績がある製品です。
超音波ホモジナイザーは生化学分野の菌体破砕をはじめ、鉱物の分散や反応促進等に多く使用されています。近年注目されているカーボンナノチューブ分散は、超音波ホモジナイザーで処理することが一番適していると言われ、その他ではセラミックや顔料などの非常に硬いサンプルも分散ができ、ナノカーボンやダイヤモンドの分散も実績があります。あらゆる分散破砕の用途に対応できる超音波ホモジナイザーをご利用になられたい方は弊社までお問い合わせください。
超音波ホモジナイザーは発振機と振動子で構成されています。超音波分散の原理は発振機から送られた出力を振動子内部にある振動素子で振動に変換され、振動子先端のチップが1秒間に約2万回の縦振動を発生させています。
この振動を液中で行うと液中では加圧と減圧が繰り返し行われ、液中で真空の泡を発生させたりはじけたりを繰り返します。
真空の泡が液中で弾けたりつぶれた瞬間に大きな衝撃波が起こり、液中で大きな乱流が発生して液中にある粒子などは引きちぎられたりぶつかり合うことで微粒化することができます。この原理を利用したのが超音波ホモジナイザーの分散のメカニズムとなります。
超音波ホモジナイザーの大きな特徴は物理的な衝撃力を与えているわけではなくあくまで粒子等をぶつけ合うため、最終粒径は比較的球体に整いますので分散の最終工程に使用したり、粒度分布系の前処理に多く使用されます。
超音波ホモジナイザーで分散する原理となるキャビテーションが発生した状況を動画にしています。
振動子から発生させる振動によって液中に小さい真空の泡が発生します。
※音量に注意してご覧ください。
超音波ホモジナイザーで水と油の乳化を実施した動画になります。
撮影にはUX-300と標準ホーンφ12を使用しています。
乳化の状況などを動画でご覧ください。
※音量に注意してご覧ください。
固着したグリスと油分が大量についた部品を超音波ホモジナイザーのキャビテーションの効果で洗浄をした動画です。
超音波ホモジナイザーは動画の実例の他、固着物の除去などの洗浄目的で使用される事もあります。
※音量に注意してご覧ください。
これまでの超音波ホモジナイザーはサンプルの物性変化が起こると、発振が止まってしまうことが多くありました。
そこで三井電気精機ではデジタル化した際にチューニング作業はスイッチ一つで行えるよう簡潔にし、また発振中の物性変化にも追従できるよう常に監視を行うことで、いつも最適な発振状態で超音波分散処理を行える回路を搭載しました。
操作はTUNEボタンとSTARTボタンだけで分散が行える、そんな簡単で手軽な使い勝手が良い装置を目指し開発されました。
超音波ホモジナイザーは再現性がないと言われてきた装置です。
これまでの分散では発振して音がうるさく何をやっているかわからないが分散できているというのが大方の通例でした。
そこで三井電気精機は各種信号データを・外部出力させ発振状況をリアルタイムで監視できるようにしました。
これにより外部出力したデータはPCに読み込まれ各種データの一覧表示・グラフ化することで経時変化の状況把握などが行えるようになりました。
昨日と同じ条件で今日も実験ができるのは三井電気精機製の超音波ホモジナイザーだけです。
超音波ホモジナイザーは処理量や用途に合わせて様々なチップを取付けられるよう拡張性を持っています。
これまでの装置ではチップが変更になった際にお客様自身でパラメーターを変更するなど使いづらい部分が多々ありました。
そこで弊社ではチップ変更時のパラメーター変更を解消して、チップセレクト画面を追加しました。チップ変更時はチップセレクト画面にて取付けているチップを選択するだけで簡単に使用することができるようになりました。
なおチップセレクト画面が無い装置を保有している方も改造を行うことで現在の最新仕様に変更することができますのでお気軽にご相談ください。
※チップセレクト画面はUX-300・UX-600に限ります。
超音波ホモジナイザーの取扱動画を掲載しました。
装置の使い方はこの動画を見るだけですぐにご利用いただけます。
御興味のある方はとても簡単な取り扱いで微粒子分散できますので是非ご覧ください。
※音に注意してご覧ください。