超音波ホモジナイザー(超音波分散機)のUX-300は少量から中容量までのバッチ処理が行える超音波ホモジナイザー(超音波分散機)です。
超音波ホモジナイザーUX-300の特徴はオプション部品を多く取り揃えていることで遠沈管などの少量から500mlのビーカーサイズまでの処理が可能なことです。
主な目的は分野によってそれぞれ異なります。
・ケミカル分野
乳化・分散に使用され、セラミックや顔料、カーボンやCNT、高分子の分散など幅広い用途で使用され、粒度分布の測定前に使用すると的確な測定結果になります。
・バイオ分野
大腸菌の破砕が一番多く使用されており、菌体や菌糸の切断などに使用されます。
ケミカル・バイオ分野共に、使用用途は多岐にわたります。
スタンド使用時
消音箱使用時
超音波ホモジナイザーUX-300は振動子部の重量が1kg以上あるため、振動子を常時手で持ちことは大変であり、また処理時間が10分を超えることもあるため現実的ではありません。
そのためUX-300はスタンドまたは消音箱を使用して処理することを強くお勧めしています。
UX-300は処理最中に約80db程度の騒音が発生し、周囲で作業することが困難になります。ドラフター内などで使用する場合はスタンドをご利用いただき、卓上で実施する場合は消音箱が必須であるとお考え下さい。
超音波ホモジナイザーUX-300にはオプションチップだけで10種類以上を用意しています。処理するサンプルや処理量に合わせて最適なチップを選択することができます。
少量を処理する場合のチップ
・マイクロチップテーパー型
・マイクロチップステップ型(要カプラー接続)
中容量を処理する場合のチップ
・標準ホーンφ12(標準付属)
・標準ホーンφ20
・交換用先端チップφ12
・交換用先端チップφ20
その他特殊用途
・間接照射用カップホーン
・連続破砕セル
UTC-12(標準ホーンφ12)※標準付属
超音波ホモジナイザーに標準付属されている標準ホーンと先端チップのセット品です。
目安処理量:25ml~300ml
UTC-20(標準ホーンφ20)
UX-300を使用していて処理量を増やしたい場合に使用する標準ホーンφ20とと先端チップφ20のセット品です。
目安処理量:50ml~400ml
UMT-3(マイクロチップテーパー型φ3)
UX-300を使用してマイクロチューブや遠沈管や試験管などで処理を行う際に使用するチップです。
目安処理量:1ml~10ml
UMT-5(マイクロチップテーパー型φ5)
UX-300を使用して遠沈管や試験管などで処理する際に使用するチップです。
目安処理量:3ml~20ml
UMT-6(マイクロチップテーパー型φ6)
UX-300を使用して遠沈管や試験管、サンプル瓶などで処理を行う際に使用するチップです。
目安処理量:5ml~50ml
UTN-12(連続破砕セルφ12)
超音波ホモジナイザーUX-300用の連続破砕セルです。
使用用途はバイオ分野で使用され菌体などを液送循環させ、連続的に処理するために使用されます。
内部の構造は2重構造で処理液を破砕させる槽と処理時に発生する発熱を抑えるための冷却水の槽に分かれています。これまでバッチたけで処理を行っていた菌体破砕が循環しながら破砕することができるようになります。また処理液は必ずチップの下を通過する事でバッチ処理とは違い液全体が超音波破砕されるため効率に処理されます。
※連続破砕セルを使用する際は本製品と別途液送ポンプ、冷却水循環装置が必要になります。
目安循環量:50ml~200ml/min
UC-51(カップホーンφ51)
超音波ホモジナイザーUX-300用のカップホーンです。
使用用途は超音波分散の間接照射に使用されます。
菌体破砕を行う際にコンタミネーションの混入を絶対防ぎたい、分散時のコンタミネーションを防ぎたいという方にはカップホーンを使用して間接照射を行うことでコンタミネーションを防ぐことができます。
使用方法はアクリル容器内に水を循環させ、その上からマイクロチューブや遠沈管、ビーカーなどを設置して発生するキャビテーションにそれぞれの容器を当てることで分散・破砕処理を行うことができます。
目安処理量:使用する容器に対して異なります。
型式 | UX-300 |
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最大出力 | 300W |
周波数 | 20kHz±1kHz |
運転モード | タイマー運転・インターバル運転 |
チップ | 標準ホーンφ12(標準付属) |
発振機寸法 | H343×W176×D411(mm) |
発振機重量 | 約9.0kg |
振動子寸法 | φ74×224.4L |
振動子重量 | 約1.6kg |
ユーティリティ | AC100V-5A |