超音波ホモジナイザー多連式の生産型は生産用途で使用されるモデルとして販売されています。
分散工程に不可欠な超音波ホモジナイザーは最終工程で使用され、最終粒径が球体に整うことが最大の特徴です。
多連式の超音波ホモジナイザーは新規導入はもちろん、これまでの生産ラインに増設することもできますので、現在の品質にご満足いただけていない方にはぜひ導入のご検討をお勧めいたします。
超音波ホモジナイザーの多連式に必要不可欠なオプション部品が連蔵ホルダーです。
この連続ホルダーを使用することでスラリーを循環させながら分散することができます。
バッチ処理時とは違い、スラリーは必ずチップ直下を通過しますので、すべてのスラリーに超音波分散の要であるキャビテーションを当てることができます。
また他の分散機も同様ですが分散時には必ず発熱を伴います。その発熱はスラリーに悪影響を及ぼす可能性があるため弊社の連続ホルダーには冷却水を循環させる仕組みを設けています。
これにより分散時に発する発熱とホルダーの発熱を抑えることができ、連続処理が可能になり24時間運転が行えるようになりました。
連続ホルダーは1個使用すると1連式、2個使えば2連式と表現します。
これを直結で接続していくことで超音波ホモジナイザーの生産型として構成していきます。
左記の写真では連続ホルダーを3個直結しているため3連式となります。
このように連続ホルダーを複数本接続することで、超音波ホモジナイザーの分散効果を1Pathで3回通過することで超音波ホモジナイザーにかかる時間を短縮し、より良い分散効果を得ることができます。
すぐに生産機を導入して生産を行うことは的確な条件を割り出せていない事になります。従って下記の手順で進めることをお勧めしています。
1.バッチ試験で処理量に対する分散処理にかかる時間を算出
2.バッチ条件を基に連続ホルダーを取付け、流速と処理時間に合わせてPath回数を算出する。
3.Path条件に対して連続ホルダーの接続本数を算出し、生産時に接続本数の条件を決定する。
生産型には専用のオプション部品があり、標準仕様のUX-600型に追加でご準備する必要があります。
それぞれの詳細を下記に記載いたします。
UT-36F(フランジ付きチップφ36)
フランジ型チップは連続ホルダーに接続するための専用チップです。このフランジ形状は連続ホルダーを接続するための縁になります。
材質はチタン合金を使用しており長時間の超音波処理を考慮して硬度の高い材料を使用しています。
UH-36(連続ホルダー)
連続ホルダーは生産型または1連式には必要不可欠な部品となります。
この連続ホルダーを使用してスラリーの連続処理と同時に冷却水循環を行い、長時間の装置使用を実現します。
フランジ型チップと併せてセットで使用する部品です。
UX-600R-3(3連式超音波ホモジナイザー)
超音波ホモジナイザー3連式の生産タイプです。
本装置は連続ホルダーを3個接続したモデルとなり、防爆対応のためエアパージ仕様で製作されました。
本体下部には液送ポンプを設置し、操作盤は本体左側に設置しています。
操作性は操作盤からスイッチによってポンプや各超音波ホモジナイザーの運転が行えます。
本写真とは別に各超音波ホモジナイザーの制御と一括操作のための制御盤が必要になります。
※詳細資料は下記よりダウンロードできます。
UX-600R-3C(3連式超音波ホモジナイザー冷却ホーン付き)
超音波ホモジナイザー3連式にチップに冷却ホーンを付けた生産タイプです。
本装置は連続ホルダーと冷却ホーンを3個接続し、かつ防爆対応のためエアパージ仕様で製作されました。
本体下部には液送ポンプを設置し、操作盤は本体左側に設置しています。
操作性は操作盤からスイッチによりポンプから各超音波ホモジナイザーの運転が行えます。
本写真とは別に各超音波ホモジナイザーの制御と一括操作のための制御盤が必要になります。