ワイヤーバーで10回塗工
目詰まりが発生し始め、部分的にスポット部が埋まってきています。
この状態では部分的に膜厚のばらつきが発生してしまいます。
ワイヤーバーで50回塗工
完全に目詰まりしてしまい、スポット部が埋まっています。
この状態では理論上の膜厚で塗工することができません。
上記のような状態では、ワイヤーバーとしての機能は有しておらず膜厚の評価はばらついてしまい塗工テストができません。
そのため適切な膜厚を得るためにはバーコーターの洗浄がどれだけ重要かをご理解いただくため掲載いたしました。
そこで洗浄性に優れたA-Barの性能がどれだけあるかを度重なる塗工テストを行い、洗浄性の評価をしました。
今回実施した条件は同じ洗浄方法で「インキの塗工を100回」実施し、ワイヤーバーとA-Barを比較してみました。
まずは新品の状態の写真です。
ワイヤーバー
A-Bar
当然ですが新品のワイヤーバーとA-Barは目詰まりが発生していません。100回の塗工テスト後はは以下の通りです。
ワイヤーバー
ワイヤーとワイヤーの隙間に洗浄できなかったインキが固まって残り目詰まりが発生しています。これではスポット量が変わってしまう事から理論値の膜厚で塗工することはできません。またインキの固着が塗工時にコンタミとして混入する可能性もあり、適切な評価が行えません。
A-Bar
同じ条件で塗工を行ったにもかかわらず目詰まりが発生していません。ワイヤーバーと比較しA-Barはスポット部に固着しているインキもない事からまだmだ使用可能であることがわかります。
ワイヤーバーやA-Barは新品だから洗浄しなくても良いわけではありません。
新品でも目に見えない埃やゴミなどが付着しています。洗浄せずに塗工を行うと、塗膜面にはごみとしてコンタミが混入し、塗膜面に膨らみや凹凸が発生してしまいます。新品の状態でも必ずバーは洗浄を行ってから使用してください。